お盆は祖先の精霊をお迎えして供養する大切な行事です。この時期はお米の収穫が見込める頃でもあり、お盆にはその収穫の感謝の意味で、神様や田畑を耕して来たご先祖に乾物や穀類などをお供えし、提灯の明かりで精霊を迎え慰め、日頃の農耕の労をいやす行事として行われて来ました。
江戸時代には、日本中の人々が7月15日を中心にしてお盆を行って来ましたが、明治になって新暦(太陽暦)が採用されると、新暦の7月15日を中心に行う様になりました。しかし、新暦の7月は当時の農家にとっての農繁期でもあり、ゆっくりとご先祖の供養ができなかったので、もう一月遅らせて8月15日に行う様になりました。これを月遅れのお盆と言います。
初めてお迎えするお盆を「新盆/初盆」といいます。初本を迎えた家には葬儀に参列した人々の中で、特に親しい人、お世話になった人が、提灯や盆菓子などを送る習慣があります。
はるか昔に亡くなったご先祖に比べ、つい最近まで家族の一員だった方に対して、追慕の気持ちが強く、特別にもてなしたいという心から初盆の習慣が始まったと言われています。
初盆のお宅には、古くから親戚や子供、親しかった友人から個人の精霊を華やかに迎え慰める意味で、「盆提灯」を贈り、お供えする習慣が古くからあります。
提灯は、精霊の送迎の意味だけではなく、精霊に安らかに成仏して欲しいという祈りと、生前のご恩に対する感謝の気持ちを込めて行う先祖供養の表現でもあります。
贈る側としましても、生前お世話になった、また親しくおつき合いさせて頂いたという印ですから、真心を込めて選びたいものです。
お盆提灯についてご質問などございましたら、どうぞ店舗の方までお気軽にお問い合わせ下さいませ。愛知(海部郡)・三重県(桑名市,四日市市,鈴鹿市,いなべ市)下に6店舗ございます。
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初盆には盆提灯をたくさん飾って精霊を華やかに迎え慰め、供養したいものです。
*地方により7月と8月、日のずれがあります。