伝統工芸の総合芸術 / お仏壇の一本一本は日本の伝統工芸の粋を集めた総合芸術品でもあります。200年以上に渡りお仏壇をお届けしてきた「ぬし与」が自信と誇りをもってご紹介するお仏壇です。
通産大臣認可伝統的工芸品 彦根仏壇 / 彦根仏壇事業協同組合 推奨)
内金具 / 箔場 / 横壁 / 塗場中段 / 塗場下段 / 雨戸及び障子框 / 前欄間 / 雨戸裏 / 表金具
厚手の銅地金に鑿で図柄を彫り、消し鍍金を施したものです。
毛彫りとは微細な紋様の彫り物で、英語でもhairlinesと訳されるようです。消し鍍金とは光沢を抑える技法を使った鍍金です。
金粉は、金97.68%, 銀1.35%, 銅0.97%の合金を、一旦 ミクロン単位まで薄く引き延ばして金箔を作り、さらにその金箔を細かく砕いて800-1000メッシュの粒子にしたものを指します。
微細で均一な粒子にするため、一度金箔にする手間をかける必要があります。
竹細工,竹皮細工は滋賀の伝統工芸の一つで、滋賀県東近江市の竹細工師の手になる漆竹細工です。
網代は数寄屋建築(茶室等)に相応しい意匠として知られていますが、もともと茶道は臨済/曹洞宗なくして生まれてはいませんでした。お仏壇に相応しい意匠と言えます。
下地,中塗を数回塗り上げた上に、朱漆と黒漆を塗り重ね、呂色で仕上げた物が曙塗りです。
呂色とは艶と深みのある光沢のことで、蝋のような輝きでもあることから蝋色とも。何層にも漆が重ねられ、研磨を繰り返す技法で、蒔絵などに使われます。
まず漆を薄い皮膜にして乾燥させ、それを細かく砕きます。それを塗料として漆に混ぜ込み、刷毛で塗り上げます。
滑りにくく傷がつきにくい特徴があります。伝統的な漆工芸手法の一つです。漆芸は日本特有で、そのため欧米では漆器そのものをジャパンと呼ぶことがあります。
秋田県角館町で伝統的工芸品です。経済産業省が指定する伝統的工芸品で、指定工芸師の手による加工です。
桜皮細工は樺細工とも言いますが、樺ではなく桜の樹皮(山桜)を用います。秋田県で最初に指定された伝統的工芸品でもあります。
前欄間及び中彫(雲に鳳凰)、共に彦根仏壇指定です。上丹生地域工芸師の作品になります。
上丹生木彫(かみにゅうもくちょう)は高い技術で有名です。欄間や仏壇などに留まらず神社仏閣の建閣彫刻などの大きいものも手がけてきました。上丹生木彫に感銘を受け、仏師になられた方もお見えになります。
竹細工,竹皮細工は滋賀の伝統工芸の一つで、滋賀県東近江市の竹細工師の手になる漆竹細工です。
網代は数寄屋建築(茶室等)に相応しい意匠として知られていますが、もともと茶道は臨済/曹洞宗なくして生まれてはいませんでした。お仏壇に相応しい意匠と言えます。
真鍮材に彫刻刀に似た特殊な鑿(鋤鑿)で柄を掘り、筋に金を入れたものを鋤彫りと言います。
宣徳仕上げとは真鍮地金を緑青,硫酸銅などで煮込んで着色する技法で、明の宣徳帝勅命で製造された銅器に因むとされています。芥子色に近い深く落ち着きのある色味です。
木地 | 桧作り | |
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塗場 | 下段 | 乾漆塗: 漆を薄い皮膜にして乾燥させ、それを細かく砕き、塗料として漆に混ぜ込みは毛で塗り上げたもの。滑りにくく傷がつきにくい特徴があります。 |
中段 | 曙塗: 下地,中塗を数回塗り上げた上に、朱漆と黒漆を塗り重ね、呂色炭で色合いを見ながら研ぎだし、その後、呂色磨きをして艶を出したもの。 | |
須弥壇 | 和様蓮華つき。主に禅宗系寺院の本尊が安置される須弥壇の形に習って制作したもので、職人の試みです。 | |
雨戸及 び障子框 | 桜皮細工: 秋田県角館町で伝統工芸品であり、指定工芸師の手による加工です。 | |
雨戸裏 | 竹細工の六つ目網代,朱漆塗: 滋賀県東近江市の伝統工芸、竹細工師の手になる加工です。 | |
横壁 | 屋羽根網代, 竹細工の上に金粉仕上げ: 滋賀県東近江市の伝統工芸, 竹細工師の手になる加工です。 | |
金具 | 表金具 | 鋤彫り 宣徳仕上げ: 真鍮材に彫刻刀に似た特殊な鑿(鋤鑿)で柄を掘り、筋に金を入れたもの。 |
内金具 | 毛彫り 消し鍍金仕上げ: 厚手の銅地金に鑿で図柄を彫り、消し鍍金を施す。 | |
彫刻 | 前欄間 | 丹頂鶴に松 金粉/白金粉仕上げ: 前欄間及び中彫(雲に鳳凰)、共に彦根仏壇指定、上丹生地域工芸師の作品。 |
箔場 | 総金粉仕上げ: 金粉は金の純度97.68%, 銀1.35%, 銅0.97%の合金をミクロン単位まで薄く引き延ばして金箔を作り、さらにその金箔を細かく砕き、800-1000メッシュの粒子にしたものを言います。微細で均一な粒子にするために、一度金箔にする手間をかける必要があります。 |