現代的なお仏壇と伝統的なお仏壇 お仏壇をお選びになる前に
個人のお仏壇と家族のお仏壇
現代的なお仏壇
現代的な生活は従来のものと大きく変化しています。部屋の間取りにも座敷がなく、フローリングを有するものがかなり多くございます。洋間しかない家も多い中、従来のお仏壇には違和感を覚えられる事もございます。
そこで、現代的なお仏壇の概念を崩し、リビングにあって何の違和感もなく、また常に生活の中で同じ時間を過ごすことのできるデザインを持ったお仏壇も多く登場するようになりました。唐木仏壇の一種、家具調仏壇と呼ばれるものになります。
家具調仏壇の中でも、現代的という点を最も追求したものの一つが八木研の現代仏壇®です。イタリア家具の技術などを採用しており、非常に現代的です。
「お祀りする方と故人との関係は極めて個人的である」、この点を重視しているお仏壇です。故人と妻や夫、家族など、極めて近しい個人的な関係が重要になります。
居住空間や故人とのご関係を最も重視してお選びになると、きっと良いお仏壇をお選び頂けることと存じます。
伝統的なお仏壇
これは近しい方に頂いたお写真です。妹さんがご結婚なされた時のお写真です。その方が印象的なことを仰っておりました。
「妹は普段、お参りや法事には余り興味を持っていませんでしたが、結婚のときには家の仏壇に必ず参ってから嫁ぎたいと言っていました。この家の雰囲気を形作って来た様々な人々、そのような人達の最後に自分が連なることを、結婚を前にして気がついたのかもしれません。そこから離れる覚悟を示したかったのかもしれませんね」
伝統的なお仏壇は自分が顔も知らない極めて近しい筈の“誰か”をもお祀りします。周囲の方は、自分が顔も知らない誰かについて、極めて懐かしそうに話します。皆様もご経験がございませんでしょうか。
伝統的なお仏壇は、「具体的な誰か」をお祀りすると共に、過去から連綿と自分に繋がる人々の繋がりもお祀りします。お仏壇の本来的な意味を超え、伝統的なお仏壇にはそのような意味と働きがございます。
お仏壇をお求めになる前に、故人をお祀りすることによって、今ある自分と故人との関係や、故人と自分の近しい人との関係、これからの家族の姿など、そのようなことを考えて頂けますと、きっとそれぞれの方に最も良いお仏壇がお選びになられることと思います。
そのお手伝いをさせて頂けましたら、これに勝る喜びはございません。
